４人家族の住宅の建替である。

敷地は幹線道路からほど近い郊外の住宅街にある。

周囲には住宅やアパート、診療所やスーパーマーケットなど様々な建物が建ち並ぶ。

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まずリビングを敷地中央に配置し、次にそのリビングを取り囲むように東側にキッチンや洗面、西側にトイレや収納などのサブ空間を配置した。日あたりと通風を考慮しリビングの南北に庭を設けたため、平面形状はリビングを中心とした風ぐるまのようになっている。

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リビングは開放的で気持ちの良い場所になるように吹抜けのある大空間とし、南側に大きな障子窓を設けた。

障子窓からは日中優しい光が入り込み、障子を開ければ庭の緑を眺めことができる。

ダイニングは天井高を抑え、落ち着いて食事を楽しむことができるようにした。

リビングへの導入部となるような仕掛けとして、玄関から和室にかけて縁側を回した。

縁側は来客の多いクライアントが腰をかけて客人とお茶を楽しんでもらえたらと画策したが、現在は植栽置場やディスプレイ空間など自由に使いこなして頂いている。

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竣工して２年以上経つ。その間何度か伺う機会があった。

来客が絶えず、リビングでは子供たちが遊び、大人たちはダイニングで会話を楽しんでいる。日々心地よく暮らされていることがとても嬉しい。